2017年05月07日

晋山30周年記念特別法話

瀬戸内寂聴名誉住職が天台寺に晋山されたのは昭和62年(1987)のことでした。
平成29年(2017)の今年でちょうど30年。
それを記念し、5月5日に特別法話を開催しました。

当日は朝からよく晴れ、気温もぐんぐん上昇。
二戸市の最高気温は25.8度を記録する暑い日となりましたが
5千人もの方々が訪れてくださりました。

本堂に向かって右側のシダレザクラはちょうど見頃を迎えていて、
灌仏会(お釈迦様の誕生を祝う花祭り)で飾られた花々とともに
境内を美しく彩りました。


二戸大作太鼓の力強い演奏。


瀬戸内名誉住職が歌詞を補作された「桂泉観世音」の優美な踊り。


フルートとピアノの演奏、合唱団かつらによるコーラス。



駒ヶ嶺新山神楽の奉納。


菅野澄順住職と藤原淳二戸市長から御挨拶。





午後1時半、瀬戸内名誉住職による法話が始まりました。


「法律や道徳は変わる。
だけど仏様が『これはいい』『これは悪い』と決めたものは変わらない。
変わらない力があるというのは素晴らしいことだと思います」

「いいことと悪いことは表裏一体。
いいことだけ、悪いことだけということはありません。
悪い時にくしゃっとしないで、気分を湧き立たせる努力をするといいですよ。
私も気分が鬱になった時には楽しいこと、私の場合は何を書きたいかを考えます。
何をすれば一番嬉しいかを考えると鬱は防げます。
人から相談された時もそう勧めてあげるといいです」

「もうここには来られないと思うけど、私の魂は天台寺に留まります。
一緒にお墓に入りませんか?」

「一度会ったらもうご縁ができたの。だから皆さんのお幸せをずっと祈っています」

約40分の間、ユーモアを交えながら皆さんに語り掛けました。

posted by 天台寺 at 11:07| イベント報告